今年は12月6日(金) ～ 12月15日(日)の10日間の日程で開催となった「神戸ルミナリエ」、色々とタイミングが合って12月13日(金)に行くことができました。
「神戸ルミナリエ」は阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と大震災の記憶を永く後世に語り継ぐことを開催趣旨としたイルミネーションイベントとなります。
例年の傾向として開催期間中はやはり「土日が大混雑」ということなのですが、今回自分は12月13日（金）の日中に神戸にて所用があったので、「平日金曜日夜にルミナリエを見て同日の新幹線で東京方面に移動する」という形を取ってみることにしました。
結果、無事に目的を達成して現在住んでいる千葉県印西市まで同日中に帰ることができたのでその記録を時系列含めて書いてみたいと思います。
【16:50分頃 JR元町駅】
ルミナリエの開催場所はJR三ノ宮駅付近の旧外国人居留地および東遊園地となりますが、開催期間中は基本的に隣駅の元町駅から決められたルートでの一方通行順路に従う必要があります。公式サイトに金曜日の点灯時間は「18:00頃 ～ 22:00」とあったので帰りの新幹線を意識してちょっと早い時間に会場入りしてみました。
【17:00分頃 大丸神戸店さん前】
元町駅からスタッフさんの案内と人の流れに従って会場へ向かって歩いていきます。
大丸神戸店さんが綺麗にライトアップされていてあちこちで感嘆の声が起こっています。
時間で色が変化するのですがこのエメラルド色になった時が特に素敵だと思いました。
【17:05分頃 大丸神戸店さん横】
ここまでは比較的スタスタと歩くことができたのですが、この辺りから一気に混雑具合が増してゆっくりと進む感じになりました。このイルミネーション、印西市で絶賛開催中の「イルミライ★INZAI」を思い起こさせます。
【17:10分頃 ルミナリエの入り口アーチ付近】
まだ点灯前ということで先行勢がアーチ前で待機しているのか、このポイントでついに前に進めなくなりました。前は動かず、後ろからどんどん人がやってくるのでみるみるうちに挟まれて動けなくなりました。
ですが、満員電車のようなぎゅうぎゅう詰めという感じではなく、比較的ゆるく間隔を取って待っているような感じだったのでそれ程息苦しさはありませんでした。
【17:25分頃 ルミナリエの入り口アーチ付近】
この時間、とても胸を打つ曲が周囲に響き渡ります。
神戸の再生を願う「復興の歌」として、鎮魂と希望を込めた「心の歌」として歌われ続けてきた『しあわせ運べるように』という曲とのことですが、本当に良い曲だったので聴いたことのない方は是非下記公式サイトで１度聴いて頂ければと思います。
曲が終わると「多くのお客様で混雑しておりますので予定時間を繰り上げて点灯致します。間もなく点灯致します」とのアナウンスがありました。
【17:30分過ぎ ルミナリエの入り口アーチ付近】
周囲に鐘の音が響き渡り、ついにアーチが点灯しました。
先ほど聴いた歌の印象が強く頭に残っていて、厳粛な気持ちでただ静かにその美しさに感動を覚えました。
【17:40分頃 ルミナリエの入り口アーチの真下】
混雑はしていますがスタッフの方が立ち止まらないように促しているので、歩みが止まることはありません。
後ろから押されるようなこともなく、ゆっくりと歩きながらイルミネーションの美しさを堪能できます。
止まることなくどんどんと奥へ歩いてきます。
ルミナリエ会場では、あちらこちらでルミナリエを継続開催するための募金の呼びかけが行われていました。写真はお金を入れると発光する仕掛けの「光る募金箱」となります。自分も微力ながら今後の継続開催を願ってこの光る募金箱を含めて数か所で募金させて頂きました。
【17:50分頃 光の聖堂「カッサ・アル モニカ」巨大ドーム】
今年初の取り組みとして、毎年設置している光の聖堂（カッサアルモニカ）を高さ約21mの光のドームで大きく包み込んだということですが、まさに圧巻と言うべき美しさでした。
またこの場所まで来ると、列ではなく自由に行動できるようになるので思い思いのポイントでじっくりと鑑賞することができました。
ドームの真下から天井部分を撮影してみました。
とても荘厳な印象を受けます。
【18:00分頃 「1.17希望の灯り」】
被災１０市１０町を巡って運んだ種火と47都道府県から寄せられた種火を一つにした灯りが灯されているという「1.17希望の灯り」の設置場所にきました。
第25回の特別な演出として灯りが高さ約４ｍのアーチで飾られています。
碑文に刻まれたメッセージの中の「たった1秒先が予見できない人間の限界」という言葉に深く考えさせられます。
【18:10分頃 花時計広場「スパッリエーラ」】
神戸ルミナリエ2019の作品テーマが「希望の光に導かれて、25年」、そして花時計の「２５」の数字をみると「あの記憶からもう２５年も経ったんだな」と思わずにはいられません。
このような機会がある度に「１日１日を大切に」と思うのに、日常に戻ればまた忘れて瞬く間に１年が過ぎてしまう、本当に難しいものです。。。
【18:20分～30分頃 歩いて三宮駅へ】
神戸の街に後ろ髪を引かれる思いもありましたが、このあと会場すぐ横のフラワーロードを歩いて三宮駅向かいました。三宮駅から電車で新神戸駅へと向かい、駅で19:00台の新幹線の切符を購入。住んでいる千葉県印西市には当日23:00過ぎに帰ってくることができました。
今回、ルミナリエ会場が大混雑だった場合は家に帰れないかもしれないと覚悟した上での訪問でしたが、以下のポイントで無事に日帰りすることができました。
・平日の金曜日であった
・点灯時間が約３０分繰り上がった
・点灯後もスタッフさんの誘導のおかげで止まらずスムーズに進むことができた
会場にいたのは正味１時間ちょっと、もっと長くじっくりと見たいという方は多いかもしれませんが自分にはこのぐらいの時間が丁度良くとても内容の濃い時間を過ごすことができました。イルミネーションの美しさだけを楽しむのではなく、ルミナリエの開催趣旨を理解した上で改めて色々と考えることもできました。
自分が住んでいる千葉県印西市は地盤が強く、そのため企業のデータセンターが多いなどと言われることがありますが、地震大国の日本ではいつどこで何が起こってもおかしくないと思いますので、日々の備えと心構えをしっかりとしておこうと思います。
